池田清彦先生著書

底抜けブラックバス大騒動


池田節うなる本を読んだ。
ブラックバスリリース禁止に代表される外来種駆除に関して疑問を投げかけている。
「入ってしまったものに税金をかけて駆除するより、できるだけ入らないようにすることにお金をかけろ」との御意見には賛成だ。
また、和歌山のタイワンザルとニホンザルの交雑についても、「雑種である子供をDNA鑑定してまで殺処分するのはナチズムだ。交雑個体にも生きる権利はある」ということにも大いに納得。
長良川サツキマスレッドデータブックから外された理由が「アマゴと同じ亜種」だからで、「地域個体群」としての価値は河口堰建設の邪魔だったというのも、まぁ当たってるでしょうね。
本の中でも指摘されているように、利権がらみ政治がらみで、外来種を駆除する名目で税金をばら撒いている構図は少なからずあると思う。

私は、前からいたものがそこに居なくなる、間の子しか採集できないというのは楽しくないので、出来るだけ日本の野に外来種が”意図的に”はびこることが無いようにと願います。
保守的ですね。

気になったのは、この本が「つり人社」から出ていることかな。利権に絡んでない?

「底抜けブラックバス大騒動」池田清彦
 つり人社発行 ISBN4-88536-531-7