サギソウ自生地

38歳になった。まだまだ人生の曲がり角ではない(と思いたい)。

土曜の早朝、近所の山の湿地へ写真撮影とミズゴケの種親採取に行った。
ここは6年ほど前にniftyの会議室で知り合った方に教えてもらった場所で、夏にはサギソウやカキランなどの可憐な花がが見られ、ハッチョウトンボも生息している場所である。
地元の中学校で生物調査したとも聞いていたので、ずっと採取することなく見守り、秋には少数の鞘からサギソウの無菌播種に挑戦したりしていたのだが、残念なことに池に改造されてしまっていた。ミズゴケ一本無くなっており、カキランのあった場所は土が盛られていた。
保護すべき植物を根絶やしにして、ここの行政はどうなっているのか腹立たしい。
掘り起こす前に、せめて移植はしたのだろうか。
幸いモウセンゴケの小苗は多数残っており、イシモチソウも数株残っていた。
わずかに残った湿地からサギソウが再生することを祈るのみ。
無菌播種には成功したが、その後の管理を誤ってビン出し前に枯れてしまい、子孫が手元にないことが悔やまれる。

  2002年4月20日
陸地に見える部分をミズゴケが覆い、サギソウが育っていた
  2005年5月21日
重機で掘り起こされ池に。トンボの楽園にはなるだろうか

この日の採集はハンミョウ2頭のみ。