椿と花粉

今日は、すみれ愛好会のT口さんから椿の花粉についての資料のコピーが届いた。T口さん、ありがとうございました。
送っていただいたのは、同じく愛好会の会員で、長年花粉の研究をされてきた元大学教授のFさんの報文である。Fさんにはまだお会いしたことが無い。
なかなか実らない椿の交配が楽しみの私としては、捻性の参考にならないかと思ったのだが、素人には逆に”参考”にしかならないのがたいへん申し訳ない。
椿はそこいらにあるヤブ椿(ジャポニカ種)が2倍体、サザンカが6倍体。それらの雑種や他の原種との雑種、園芸品種などで2,3,4,5,6,8倍体が知られているそうだ。
椿の場合、例え3倍体であっても捻性のある花粉が少数出来るので、マメに交配を続ければ種が出来る。しかし芽生えるかどうかは微妙だし、育つかどうかも難しい。それに私の問題は育てる技量の有無も大きい。
椿交配の目標は、ありきたりですが黄色い椿。既に濃い黄色は無理とも言われているが、使われていない原種の交配を試してみたい。
欲を言えば雪が積もる自宅の庭(野外)で育ち、花形はヤブ椿様の一重、筒咲きかラッパ咲きが理想。
原種の多くが2n=30なので数の上では問題ないのだが、相性が不明。(そこで花粉学から何か分からないかと考えた。)
今年は、改良園から頂生金花茶なるものを花付きで入手できたので、これを花粉親として白花のジャポニカ園芸種に掛けてみたら、運良く数個が実った。数年前に金花茶(Camellia chrysantha)を花粉親として3個の種ができたが、見事に芽が出なかった苦い経験があるので、あまり期待はしないが、実の太り方は今度の方が良いので、やっぱり期待。